うまく気持ちを伝えたいのに、良いコトバが見つからないなぁ。
こんな悩みを持っていませんか?
デートに誘いたい、自分の気持ちを上手く伝えたい、話が上手だと言われたい。
しかし、考えれば考えるほど硬い話しかできなくなり、満足の行く結果を得れないことが多いかと思います。
ですがもう大丈夫、安心してください。
実は、伝え方にはシンプルな技術があり、誰でもすぐに習得することができます。
なぜなら、言葉にも上手く伝えるためのレシピが存在するからです。
今回の記事では、プロのコピーライターである佐々木圭一さんの著書、「伝え方が9割」の内容を参考に、あなたのトーク力を底上げできるように紹介していきます。
【知らないと損?】良好な人間関係には伝え方が9割である
“伝え方のコツ”を知ると、人生が一気に変わります。
なぜなら、伝えることが上手くなれば、相手からの印象が良くなるからです。
例えば今まであなたのお願いに「ノー」と答えられていたものが、少しでも多く「イエス」に変わったら、あなたの人生が180度変わりますよね。
今回は、【伝え方のコツを使って「ノー」が「イエス」に変える方法】を書籍「伝え方が9割」の内容をかみ砕いてご紹介していきます。
【他言厳禁】ノーをイエスに変える3つの技術
あなたが必死にお願いしたことに対して、「ノー」と返ってくるのはとても不愉快なことですよね。
しかし、たった3つのステップに従って伝え方を変えるだけで、少しでも多くのノーをイエスに変えることができると本書で紹介されています。
3つのステップはこちら。
これからこの3つのステップについて詳しく紹介していきます。
自分の頭の中をそのままコトバにするな
まずは一つ目、自分の頭の中をそのままコトバにしないことです。
なぜなら、ストレートに伝えるのは博打と同じで、良い印象を与える(当たる)確率が低いからです。
まずは、今まであなたが伝えてきたことを思い出してみましょう。
「あなたが好きです。」
「領収書おとしてください。」
「デートに行きませんか?」
「バイトのシフト代わってくれませんか?」
きっとそれは、「思ったことをストレート」に伝えていると思います。
考えた上でストレートにお願いするのは大丈夫ですが、なんでもかんでもストレートにお願いするだけでは良い印象を与えることができません。
あー、今まで思ったことを全部話していたよ。。
もっと伝え方を工夫しなくちゃ。
「ノー」を少しでも多く「イエス」に変えるためには、まずは自分の頭の中をそのままコトバにしないことを心がけましょう。
相手の頭の中を想像してみよう
まずは思ったことをそのまま口にするのをこらえ、相手の頭の中をいったん想像してみましょう。
こうすることにより、相手へのお願いの切り口が見つかります。
具体的な方法は、お願いに対して相手はどう考えるか・相手はどんな性格だろうか、などを考えます。
例えば、「デートしてください。」とお願いするとき。
このままストレートに伝えると、よほど相手が自分に好意を持っていない限りは、このお願いはあなたのメリットでしかありませんね。
たまにOKくれますが、それでは話が終わってしまうのでそれは考えません。(笑)
しかしここで相手の頭の中を想像し、相手がどんな性格か、どんなものが好きかを考えてみます。
ここで仮に相手は「イタリアンが好き」という情報があったとしたら、お願いを変えることができそうですよね。
相手のメリットと一致するお願いをつくろう
お願いをする時は、相手のメリットと一致するお願いをつくりましょう。
なぜなら、自分のメリットだけを考えていても、相手はお願いを聞いてくれないからです。
なので、相手が「イエス」と言いたくなるようなお願いにすれば解決します。
結果的にあなたのお願いが達成できれば良いのですから。
先ほどの続きですが、相手が「イタリアンが好き」という情報があったとしたら、
お願いのしかたは「デートしてください。」ではなく、
「驚くほど旨いパスタの店があるんだけど、行かない?」
に変えてあげます。
こう伝えることによって、今まであなたのメリットでしかなかったお願いから、相手のことを想像したお願いに変化したわけです。
「イエス」に変える7つの切り口‐相手の頭の中を想像しよう‐
これまでは、「イエス」に変える3つのステップをご紹介しました。
3つのステップをおさらいしておきましょう。
この3つを何度も復習し、普段から手順を踏みつつ実践していくと、必ず伝え方が変わってきます。
そして、次はこの3つのステップの2つ目である「相手の頭の中を想像する」のが上手くいかない人のための切り口を7つご紹介します。
相手の好きなことを提示する
1つ目は、相手の好きなことを提示し、あなたのメリットだけでなく相手のメリットに変える方法です。
さきほどご紹介した、「驚くほど旨いパスタがあるんだけど、行かない?」はこの方法を用いています。
✖「デートしてください。」
→あなたのメリットでしかない。
〇「驚くほど旨いパスタがある。」
→相手の好きなことを提示しているので、相手のメリットにもなる。
内容としては同じ「デートしてください」に違いはないのですが、相手の好きなことを考え、伝え方を変えるだけで相手からの「イエス」を引き出す確率がぐんと上がるのです。
✔ 他の使用例
✖「パスタは茹で上がりに時間がかかりますので、20分ほどお待ちください。」
→あなた(レストラン側)のメリットでしかない。
〇「できたてのパスタをご用意いたしますので、茹で上がるまで20分ほどお待ちください。」
→できたてのパスタが食べたいという相手のメリットに変わった。
内容としては、同じ「20分お待ちください。」と変わりはないのに、
「できたてをご用意いたします。」と付け加えるだけで、お客さん側としてはなんだかサービスを受けたような気持ちになる、すなわちお客さん側のメリットに変わったのです。
もちろんできたてを用意するのは当然なのですが、それを伝えるか伝えないかで相手への印象がガラッと変わります。
嫌いなこと回避
相手にしてほしくないことをお願いするときは、相手の嫌いなことからお願いを作りましょう。
「これ嫌いでしょ。だからやらない選択をしてね。」といった方法で、やらない方が相手のメリットに繋がるように伝えてあげます。
✔ 使用した方法例
✖「芝生に入らないで。」
→あなたのメリットでしかない。
〇「芝生に入ると、農薬の臭いがつきます。」
→相手の嫌いなことから作り、芝生に入らないということが相手のメリットに変わった。
✖「自転車放置禁止」
→あなたのメリットでしかない。
〇「ここは自転車捨て場です。」
→捨てられては困るので、自転車を置かないというのが相手のメリットに変わった。
例え同じ内容のお願いでも、「相手の嫌いなこと」を想像して伝えてあげることによって、結果として自分のメリットに繋がります。
これは使い方によって強力な効果が期待できますので、相手にしてほしくないことをお願いする場合に是非試してみてください。
選択の自由を与えよう
2つ以上の選択肢を与えることで、結果的にどちらかを決断させる方法もあります。
この方法は、「相手の好きなこと」からの応用になります。
2つ以上の相手の好きなことを並べることで、選択の自由があることにメリットを感じさせる手法になります。
人間は決断が苦手ですが、比較は得意とします。
✔ 方法の例
✖「デートしてください。」
→決断をしなくてはいけないうえに、あなたのメリットでしかない。
〇「驚くほど旨いパスタの店と、石窯フォカッチャの店どちらがいい?」
→選択の自由があり、比較は簡単にできる。しかも相手の好きなことならダブルメリットになる。
✖「この案はどうですか?」
→相手に決断をさせないといけないので、自分のメリットでしかない。
〇「A案とB案がありますが、どちらがよろしいですか?」
→比較するだけで良いので、選択してくれるようになる。
相手の”認められたい欲”を満たしてあげよう
相手の”認められたい欲”を満たしてあげることによって、お願いを聞いてもらえやすくなります。
なぜなら、人間は本能的に認められたい欲があるからです。
承認欲求は「マズローの5段階欲求説*」の4段階目に位置し、かなり高い欲求です。
✔ 方法の例
✖「残業お願いできない?」
→あなたのメリットでしかない。
〇「きみの企画書が刺さるんだよ。お願いできない?」
→最初に認めてあげることによって、面倒なことでもやろうという気持ちになる。
伝えるときには、「自分がどう言われたら嬉しいか」を考えてから実践するのがおすすめです。
認められたら誰しも嫌な気にはなりませんから。
あなた限定
人間は、「あなた限定」に弱い生き物です。
なので、相手にオンリーワンだということを伝えてあげるとお願いを聞いてもらいやすくなります。
✔ 方法の例
✖「今日一緒にピザパーティーしない?」
→突然の誘いで、かつ乗り気でなければ相手のメリットにはならない。
〇「ほかの人が来なくても、山田くんだけは来てほしいんだ。」
→相手の名前を使い、あなた限定を使うことによって、相手の心を満たして相手のメリットに変える。
またお願いだけでなく、こんな使い方もできます。
レストランの店員だった場合、
「デザートのフルーツになります。」
→そのままのサービス。
「初めて来店されたあなただけ、デザートに特別なフルーツをご用意いたしました。」
→あなた限定を使うことによって相手の心を満たしてあげる。
もちろん、そのデザートのフルーツは全員に提供するものですが、伝え方だけで相手の満足感が全く違ってきます。
例え相手がそれに気づいても、この心遣いに胸を打たれるでしょう。
何かを伝えるとき、あなただけにお願いしたい!という気持ちを表しましょう。
「イエス」をもらえる可能性ががグッと上がること間違いなしです。
※少しズルい方法ですので、ここぞというタイミングで実践してみましょう。
めんどくさがり屋が相手ならチームワーク化
相手がめんどくさがり屋なら効果的なのが、「チームワーク化」です。
人間は、1人でやるとどうしても面倒くさいと思うものでも、一緒にやろうと言われると案外やってくれたりします。
学生時代などを思い出してください。
別にトイレに行きたいと思っていない時でも、トイレに行こうと誘われたら一緒に行ってましたよね。
チームワーク化は、要は連れションみたいなものだと捉えてもらえればOKです。(笑)
✔ 方法例
✖「勉強しなさい。」
→相手がやりたくなければ、あなたのメリットでしかない。
〇「一緒に勉強しよう。」
→一緒にやることによって、相手の行動を誘発させる。
この方法はすぐにできるのですが、前提として自分も行動してあげましょう。
何かをお願いするときは、「自分も一緒にやるから!」と言ってみると、案外聞いてくれるかもです。
感謝を伝えろ
最期に紹介するのは、少しズルいですが究極奥義、「感謝」です。
人間は、感謝されると断りづらい人間なのです。
✔ 方法例
✖「領収書をおとしてください。」
→あなたのメリットでしかない。
〇「田中さんいつもありがとうございます。領収書、おとせませんか?」
→感謝を伝えることによって、「ノー」と言いづらくなる。
また、街中のトイレでも”感謝”が使われています。
「いつもトイレを綺麗に使っていただき、ありがとうございます。」
ストレートな表現だと、「トイレはきれいに使いましょう。」になります。
感謝を伝えることによって、人間は「ノー」と言えなくなるのです。
使いすぎると煙たがられますが、どうしても聞いてもらいたいものなら「感謝」を伝えてあげましょう。
まとめ
今回の記事では、“伝え方のコツ”を使って「ノー」を「イエス」に変える方法をご紹介しました。
具体的な3つのステップとしては、
そして、2つ目の「相手の頭の中を想像する」7つの切り口として、
をご紹介しました。
そして、今回の記事を読んでいただいたらわかりますが、お願いとは相手との共作なのです。
自分のメリットだけ考えていたら、なかなか相手からの「イエス」をもらえません。
上で紹介した方法を何度も繰り返し練習し、できるだけ多くの「イエス」をもらってください。
素敵な人とのデート、どうしても聞いてほしいお願い、
伝え方だけで結果は180度変わります。
また、伝え方ひとつで名言や感動する言葉を作ることができます。それは【プロのコピーライターに学ぶ】伝え方のコツを知り、感動するコトバを作ろうで紹介しています。
合わせて読むとトーク力アップです!
それではみなさんの健闘をお祈りしています!
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