『60分で読めるけれど、一生あなたを離さない本』
【アイデアのつくり方】という書籍にはこんな魅力的なキャッチコピーがつけられています。
わずか102ページというこの短い本の中にいったいどれほどの内容が詰まっているのでしょうか。
そこで、果たしてこのキャッチコピーがどんな意味なのか、実際に読んでみた感想や勝手な解釈を書いていきます。
ネタバレを含みますので、本を読むまで内容を知りたくない方はご注意ください。
✔ 記事の内容
- 『アイデアのつくり方』について
- メンタリストDaiGoも推奨する本
- ネタバレ感想、勝手な解釈
- こんな方におすすめ
『アイデアのつくり方』について
著者はジェームス・W・ヤング(1886-1973)。
アメリカ最大の広告代理店・トンプソンの最高顧問、アメリカ広告代理業協会(4A)の会長などを歴任という経歴を持っています。
日本語訳は今井茂雄、竹内均の解説で日本語版は出版されました。
解説を入れても全102ページと、非常に薄い本で持ち運びには大変便利です。
値段も800円+税と、かなりお手頃価格です。
『一生離さない』って、本の薄さも関連してるかも?
薄い本の中にどれほどの知識が詰まってるんだろう…。
【アイデアのつくり方】メンタリストDaiGoも推奨している!?
こちらの動画で、『アイデアのつくり方』を紹介しています。
メンタリストのDaiGoさんがこんなにオススメするのですから、相当参考になる本ということは間違いないですね。
また、本を購入したときはこんなカバーがつけられていました↓
【ネタバレ感想】アイデアのつくり方【勝手に解釈します】
この書籍では、アイデアは『既存の要素の新しい組み合わせ』であると書かれています。
そして、そのアイデアは以下の過程で作られると書かれています。
- データ集め
- データの咀嚼
- データの組み合わせ
- ユーレカ(発見した!)の瞬間
- アイデアのチェック
それぞれどんなものなのか、勝手に解釈していきます。
【第1段階】データ集め
まず一つ目はデータ(資料)集めです。
閃きたいアイデアに関連する資料を、とことん集めて知識を蓄えます。
これはとても簡単だと思ってしまいますが、実はこの段階で苦戦する人が多数です。
生半可なデータ集めだけではとどまらず、本当にとことん集めることが大切だそうです。
何かを閃くためには、まずは関連資料をとにかく集めろってことか!
【第2段階】データの咀嚼
続いては、集めたデータを分析し、咀嚼する過程です。
これは、集めたデータを要素ごとにくっつけてみたり、違う角度から見てみることを指します。
この際、データ同士の関連を意識することが大切です。
まるでジグソーパズルのように、何でもくっつけてみると新しい発見があるそう。
第2段階を効率的に行う方法は、
- ちょっとしたアイデアが浮かんだらすぐ紙に書き留める
- 物事を直視せず、別の角度から眺めて可能性を広げる
- 小さなカードに集めた資料のデータ(要素)を書いていき、それらを組み合わせてみる
カードに集めるのも良いですが、マインドマップにしてみるのもオススメです。
思考が図になって整理され、意外なアイデアの関連が見つかるかもしれません。
【第3段階】データの組み合わせ【無意識の過程】
この段階では、あなたは直接的になんの努力もしなくて良いらしいです。
無意識のうちにデータが組み合わさっていくのを待つとのこと。
この際、問題を完全に放棄し、何でもいいのであなたの想像力や感情を刺激するものに心を移すのがポイントだといいます。
- 映画を観る
- 音楽を聴く
- 絵を描く
- 探偵小説を読む
美術館に行って刺激もらってこようかな…!
1段階でデータを集め、2段階目でそれを咀嚼、今回の3段階目はそれを消化する段階といえます。
直接は何もしなくて良いのですが、胃液の分泌に刺激は与え続けておきましょう。
【第4段階】ユーレカ(発見した!)の瞬間
突然、アイデア発見の瞬間は訪れます。
この本ではユーレカ!(発見した!)という言葉で説明されています。
この瞬間は、本当に突然やってくるそうです。
- 髭を剃っているとき
- 朝目を覚ましたとき
- ぼーっとしているとき
確かに、突然湧き上がることがあることあるかも…。
1~3段階までを完全にやり遂げたあなたには、この段階が必ずやってくるでしょう。
【第5段階】アイデアのチェック
最後の段階では、発見したアイデアをチェックしていきます。
実は、せっかく発案したアイデアも、現実とうまく適合せずにはかなく消えていってしまうこともあるそうです。
せっかく思いついたのに、イメージ違いで捨ててしまうことがあるわ。
最後の段階では、アイデアを現実の過酷な条件や世知辛さ(せちがらさ)とうまく擦り合わせる忍耐力が求められます。
つらい段階ですが、諦めず試行錯誤しながら手を加えていくことが大切です。
【こんな方におすすめ】アイデアのつくり方【注意点も】
『アイデアのつくり方』はこんな方にオススメだと思いました。
- アイデアがどうやって完成するのかを知りたい
- 魅力的なアイデアを生み出したい
- 他の人は考えつかないユニークな発想を提案したい
✔ 注意点
しかし注意点として、書かれ方や表現のされ方が結構難しいです。
4回くらい読み直さないとイマイチ内容がわからなかったです。
このことも、『一生あなたを離さない本』と呼ばれるゆえんなのでしょうか。
✔ それでも素晴らしい本
難しいというデメリットはあるものの、やはり現代まで語り継がれるだけある素晴らしい書籍です。
この本を完全に読了すると、おそらくあなただけのユニークなアイデアを生み出すことができるようになります。
ユニークな発想ができたら、プレゼンやミーティングでも活躍できるね!
誰も思いつかない、クリエイティブな発想をして皆を驚かせましょう!
おわりに
アイデアのつくり方の手順をおさらいすると、
- データ集め
- データの咀嚼
- データの組み合わせ
- ユーレカ(発見した!)の瞬間
- アイデアのチェック
また、本書はこんな人にオススメだとご紹介しました。
そして最後にもう一度この本の前提を言いますが、アイデアは既存の要素の組み合わせによってできると述べられています。
なので、あなたの脳の中の情報の組み合わせが、世界に革新をもたらす素晴らしいアイデアの発見に繋がる可能性だって十分にあり得ます。
今一度、プレゼンやスピーチ、企画などの前に、この本で紹介されている手順に沿ってアイデアを作成してみてください。
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